2011年6月12日(日) 東京探検団 「末廣亭 in新宿」

blog_20110612_1_01.jpg
はいっ!!6月12日の東京探検団は...
3年與那覇君企画の「現代に続く古典芸能?末廣亭?」です。

新宿三丁目にある末廣亭は漫才や曲芸などといったものが行われる施設で、都内に五ヶ所ある定席寄席の中のひとつです。
この企画では、移り変わりの激しい東京において古典芸能がどうして生き残ることができるのかを考察するために実際、寄席を経験してきました。

参加者
4年生:深瀬、岡野、荻井
3年生:與那覇、河野、佐藤、田中、加藤、新、荒山   計10名

まず、新宿駅東口に集合。
改札前組と階段上組がいてなかなか合流できず...
結局、出発したのは15分遅れの11:15頃。

アルタ前の新宿通りを歩く歩く...
blog_20110612_1_02.jpg
モダンガール3人組とクールに闊歩する4年深瀬さん。

伊勢丹前の十字路を左に曲がり裏路地に一歩入ると、
おっ!!すでに人だかりができているではありませんか!!
「なんてぇ、べらぼうな混雑でぃっ!」
blog_20110612_1_03.jpg
予想通り、年配方が多いですね。

そして、ここら辺一帯はどうやら居酒屋密集地帯のようです。
blog_20110612_1_04.jpg
ホルモン横町。うーん、味がありますね。
blog_20110612_1_05.jpg
店先に空っぽの瓶が大量に放置。それにしてもすごい数。
blog_20110612_1_06.jpg
欧風居酒屋。なにやら気になりますねぇ。

出発時間は遅れたものの、開演までに時間があったので、皆でコンビニにおやつを買いに行きました。
以外にも、寄席は飲食OKなんですねぇ。寄席の中でも、お弁当やお菓子が売ってました。お弁当やお菓子をぼりぼり食べながら終始リラックスモードで楽しむお客さんの姿は、オペラホールなどでは見られない光景です。
blog_20110612_1_07.jpg
初めての寄席が楽しみすぎて、思わず笑みがこぼれてしまった3年佐藤君。

ついに、始まります!!
写真で紹介したかったのですが残念ながら、会場内では撮影は禁止なので口頭で寄席内部の様子を紹介します。

中には、中央に座席(A?M席)わきに畳席があり、私たちは後方K席一列を陣取りました。
客層はやはり、おじいちゃんおばあちゃんといったお年寄りが中心。しかし、中には親子連れや20代後半くらいの若い女性達もいました。そして、新婚さんらしきカップルが結構多かったように思います。

私は、落語しかやらないと思ってたのですが他にもいろいろやるんですねー。
落語に加えて漫才、奇術、講談、紙切り、コント、曲芸、、手品、バイオリンなどがテンポよく進んでいき、老若男女楽しめます。また、時事や世相をネタにした枕も多かったです。

寄席という小屋の中では、お客様の笑い声(特に4年深瀬さん笑)や掛け声が絶えず聞こえます。私は、女性の講談者(紅さん)に向かって男性が威勢よく放った「よぉッ!待ってましたぁ。紅!!!!!」という一言がとても印象に残っています。大ごひいきさんなのでしょう。他にも、出演者が子供につっこまれる場面もありました。なにより、そういったお客様との生の掛け合いがいいですねー。
blog_20110612_1_08.jpg
風情のある門構え。

時代が変わってもなお変わらない懐の深さで、様々なものを柔軟に受け入れる江戸、東京人の気質が、
高層ビルの脇で身をひそめる一見異質に見える寄席を支え続けているのだと再確認できました。

また、近代に入り、交通機関が発達し大多数を相手にした娯楽施設が誕生して人々は寄席からは足を遠ざけ、さらにテレビやインターネットなどによって、時間や空間を飛び越えて楽しめるようになりました。それにもかかわらず再び人々が戻ってきたのは、この刹那的な楽しみを味わいたいからに違いないと思いました。

ひと時でしたが、非日常的な江戸時代にタイムスリップしたような気分を味わえたよき一日でした。
もう行くのは、よせといわれてもまた行きたくなってしまう。
それが寄席の中毒的な魅力なのですねっ!!!!

「この、すっとこどっこい!とっとと、けえりゃーがれーっ!!」
なんて言われないうちにそろそろ終わります。
blog_20110612_1_09.jpg
最後に皆でパシャリっ!!

お疲れさでした。
文筆:荒山夏輝(2011年度3年ゼミ生)

歩み