6月25日第二回キャプション検討会(後半)

休憩時間をはさみ、ゼミ再開です。
その前に、前半やるはずだった「罰スピーチ」を行うことに。

「罰スピーチ」とは、レポート未提出、無断欠席などの際の
ペナルティが規定値に達した人への課題のことです。
お題は「喜・怒・哀・楽」のうちどれかひとつを、
教授がその場で決定します。
出席者の過半数が「面白い」と手を挙げれば合格。
そうでなければ後日やり直し。実にシビアなものです!

最初の担当者は4年吉田さん。お題は、「喜」について。
就職活動での体験談をお話ししてくれました。
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↑なぜかネクタイをはずして語る吉田さん。

しかし、手を挙げたのは26人中わずか5人。
残念ながら不合格。次回に期待しましょう。

次の担当者は、志願参加の4年春日さん。お題は「怒」について。
内容は、アルバイト先での出来事についてです。
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↑勇気ある挑戦!春日さんのスピーチ。

結果は、18人が手を挙げ、見事合格。おめでとうございます。

さて、ここから本当のゼミ再開です。
各班が、今まで何がわかったのか、を説明し、
先生がそれに応じたアドバイスを示していきました。

○2班「湯島天神」
・1次案では、湯島天神にインタビューしただけだったが、
今回はなぜここに人が集まり、絵馬を書くのか、をテーマとした。
・亀戸、谷保といった他の天神(天満宮)との違い
(絵馬に書いてある内容の違いなど)
・映画「婦系図」による観光地化・・・など

しかし、どの切り口で行くのか、絞りきれていない、ということです。

これに対し、教授は
・願い事の違いが、写真の面白さとつながっていれば
考えてみてほしい。
・どんな人が参拝に来るのか観察すべき。
とのことでした。

○3班「日比谷公園の思い出ベンチ」
・日比谷公園と井の頭公園の「思い出ベンチ」の内容を
調べ、集計したが、まだ文章になっていない。
・調査した日は土曜日で、井の頭公園は一般人が多かった。
しかし日比谷公園は、ほとんど人がいなかった。
・ベンチの形はほとんど同じ。
・メッセージを入れる団体は慈善団体が多い・・・など
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↑これまでの経過を説明する3班のメンバー

しかし、教授からは、
「他の作品同様、ボツになる可能性がある」
「写真の何が面白いのか、まったくわからない」
と、辛らつな意見が飛び出しました。
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↑ややお疲れ気味ながら、苦言を呈する後藤教授

そしてなぜこの事業が成り立つのか、
などを調べるのも面白い、とのことでした。

○4班「東京マラソン」
・ボランティアを統括した団体にインタビュー
・改めて、都庁マラソン事業部へインタビュー
そのなかで、東京マラソンにおける様々な事情
(マスコミへの対応、日程など)がわかった、
ということですが、同時にキャプションと写真がかみ合っていない、と
いうことをかねてから危惧していたとのこと。

教授からは、
「いろいろな障害を承知で、どこまで食い込めるかが課題」
ということで、ボツの可能性が大きいことを示唆しました。

○5班「表参道アカリウム」
・明治天皇を書いた本をそれぞれが読み、話し合った。
・商店街振興会の名称変更と、海外ブランドショップ進出とのジレンマ

これに対し、教授は
・明治天皇は、簡単に触れるだけでは済まされないこと
・明治天皇がどういったシンボルだったのか、考えてほしい
とアドバイスされました。

○6班「下北沢・再開発問題」
まず、スケジュール調整がうまくいかずに苦労したことをふまえ、
・世田谷区役所へインタビューしただけ
・商店街へのインタビューは時間が難しい
ということで、住民と来る人との対比をテーマにしたようです。

これに対し、教授は
「様々なアクターが絡んでいるので、方向性がわかれば
おのずと聞く人は限られてくる」
「どういう作品を作りたいかはっきりしていない。
自分の力不足を嘆き、よく議論を重ねること」とおっしゃいました。
写真だけでなく、メンバーとの対話も怠るな、ということです。
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↑先生の話に聞き入る6班メンバー。

その後、いくつか議論や各自の反省点をもとに、
教授やTAの稲田さんからアドバイスをいただきました。
最後に、教授はまとめとして
「すべての写真が残ってほしい、とは思わない。
生かすも殺すも自分たち次第なんですよ」
とコメント。

改めて、写真を見て、それをどう表現するかという
この活動の「初心」を思い出すことが出来ました。

果たして、2週間後の最終選考までに、各班は
どのように作品を仕上げてくるのでしょうか?楽しみです。

その後、各部会の代表から伝達事項が述べられた後、
長かった今日のゼミも終わります。

皆さん、お疲れ様でした!
文責:高橋芳典(2007年3年ゼミ生)

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