第2回タイトル・キャプション案の発表・検討会(2)

「日本が勝てるように社会学性に富んだを質問をガンガンぶつけろ」
ワールドカップ日本対オーストラリアが行われた当日
キャプション第2次案の発表が行われた。
写真に対するこだわりが要される写真力、
丹念な言葉選びを要される文章力、
データを集め確信を持たせる為の調査力で
キャプションに社会学性を盛り込む。
連想ゲームではなく、これは社会学。
8作品中5?6点になるだろうとの予言染みた後藤氏の言葉に
皆危機感を覚える。

 また、キャプションの書き方に統一性を持たせるよう指摘を受けた。
地名、建物の名称等が俗称の場合には必ず"( )"を入れる。
撮影日時は?月?日?曜日?時。
?区?町、またできれば?丁目まで入れることが望ましい。
(数字、括弧は半角)

 例年のように後藤氏の持つ授業内で、
写真を取り扱うレポートが無くなった為
夏合宿の写真選考に向けて、
ゼミ生各人が写真を撮り集めることとなった。
皆の写真力が試される時が来た。
果たしてどれだけの写真が集まるのだろうか。

 4限では5班から1班のキャプション検討がされた。

・5班
 「日本初イタリア街 ?土着汐留人の郷土愛?」

 日本における西洋建築街の都市開発。
この場所の立地条件、イタリアの都市開発の情報を調査していた。
写真からイタリアを見る事が難しいとの指摘を受け、
イタリアを見出すことが課題として生まれた。

・4班
 「ステータスを嗅ぎ付ける人々 ?作られた都市?」

 表参道に現れた巨大な商業施設。
実態としては商業施設にアパートが変化している。
表参道、というステータスだけでは語ることができない。
フォーカスで語れないと意味が無いと指摘を受け、
どうすれば社会学になるのかを考えるのが課題となった。

・3班
 「ホストクラブ ?DEAR WOMAN!!?」

 クオリティが高いと、前評判が良いこの班。
情報が多く調べ上げられていた。
フィールドワークで受け取った、ホストのDVDがお披露目された。
歌舞伎町全体の風俗店数、業界の「パイ」が拡大されているか否か。
ひしめき合う風俗店の実数を詳しく調査をすることが課題となった。

・2班
 「東京・丸の内の裏オアシス ?水面下で起こるバトル?」

 有楽町駅近くの高架下にひしめき合う店舗。
戦後の歴史的背景がこれらの店舗を作るきっかけとなった。
これからの時代の移り変わりが高架下をどう変えるかなど、
フィールドワークにより多くの情報を得ていた。

・1班
 「ビルの狭間に思いあり ?いづれも様に愛されて?」

 銀座にある歌舞伎座のキャプション。
かつてあった場所から移転された戦後の背景など、
歴史的要素が多く調査されていた。
その中で写真に伴った社会学的な説明が求められた。

 授業内で全員からの意見を聞けるのは今回が最後。
この後キャプション作りは最終調整に入る。
果たしてどのキャプションが生き残るのか。
自分たちの作品が表舞台に立てるよう、
運命の26日まで各班がしのぎを削る。
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↑教室全体がキャプションに見入る図
文責:大橋伸哉(2006年度3年ゼミ生)

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