後期キャプション最終検討会(前半)

今日は泣いても笑っても、最後のキャプション検討会。

準備の慌しさもさることながら、ボツの作品も出かねないだけに、真剣な雰囲気が漂います。

さて、今日と来週の2回は2年生向けのゼミ公開日です。
前半は中村君、平山君。
後半は木村さん。そして前・後半ともに今井さんが見学に来てくれました。
ありがとうございます!!(写真はありません。すみません・・・)

早速、1班からこれまでの成果を発表してもらいました。

*1班
・今週1週間で、特にフィールドワークはしていない。
・上野の似顔絵師については、写真と資料の再確認。
・入谷朝顔市については、江戸川区で大半が生産されることがわかった。
・町田の民間交番については、犯罪件数の減少と裏腹に、コストの増大という問題がわかり、そのいびつさを盛り込んでみた。
・「神保町花月」については、神保町に演芸の文化が地下水脈として残っていた。

これに対して、先生からは厳しい意見が。
・全体的にフィールドワークが足りない。すべての作品のフィールドワークをセよ。
・朝顔市は、なぜ入谷で行われ、なぜ鉢植えでなければならないのか。
・朝顔は、酉の市の熊手と同じ。
・町田の民間交番のキャプションに、「いびつさ」がどこにでているかわからない。
・どれもおもしろくない。

*2班
・フィールドワークは特にせず、今まで調べたことなどを振り返った。
・有楽町のガード下、渋谷3部作については、語り口を変えた。
また、「ハチ公」などの固有名詞は省いた。
・新宿西口のホームレスについては、資料を厳選した。
文章の雰囲気を変えてみた。

これに対して、ゼミ生から「主語がそぐわない。表現がかぶりすぎ」という意見が出ました。
また、先生からは・・・
・前回の評価はあくまでも「△」の「○」だった。今回は明らかに満足しすぎである。そして、「他の班もそうだが、写真を語りきっていない。写真と文章を一体化させないことには、リアリティが出ませんよ」と、厳しい意見が飛び出しました。

*3班
・食品サンプルについては、下高井戸や桜上水の商店街や、新宿などを調べ、サンプルの置いている飲食店をチェックした。
・大宅壮一文庫に行き、「ハンカチ王子」関連の雑誌などの資料を探した。
・ソニービルのイベントは、ソニー製品とコラボレーションしたものである。
・中央線の車両については、社会福祉コースの上之園先生にインタビューした結果、「すべてをユニバーサルデザインにしないと、ユニバーサルデザインとは呼べない」ということだった。

先生のコメントでは、特に厳しい意見が出ました。
・食品サンプルは、下高井戸や桜上水の例よりも新宿や原宿と比較すれば、後者のほうが良い。
・新潟県人会に関しては、根本を抑えてないし、写真に写っているのは紛れもなく相互扶助である。
・小手先の調査をもてあそぶな。
・ストレートに内容が伝わってない。
・デジタルハイビジョンの普及は何を意味するのか。
・社会学の学生の手にかかれば、こんなに面白くなる、ということを示してほしい。
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↑先生からの厳しい意見に、言葉も出ない3班メンバー。
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↑「小手先の調査で満足し、作品をもてあそばないで下さい!」
先生からの厳しいゲキが飛ぶ。
3班だけではなく、ゼミ生全員に向けられたメッセージであることを忘れてはならない。
しかし、中央線の新車両に関しては、「面白くなりそう。今一歩」と評価を示しました。

前半はこれにて終了。
ひとまず、皆さんお疲れ様でした。
文責:高橋芳典(2007年度3年ゼミ生)

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