下北沢 FW(6班)

今回のフィールドワーク自分たちの担当は、
「下北沢」
学校から電車で10分以内という近さ、
その絶大なネームバリューがありながら、
未だかつてこのゼミでの作品化はなされていない…。
「今年こそは作品化を」
というのが至上命題であることはいうまでもない。

■メンバー
四年:関(勇)・小出・渡辺(班長)
三年:卯野(副班長)

■作戦会議
13時に集合。渡辺さんが途中参加なので
まずは駅前のマクドナルドで昼食兼作戦会議。
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↑A4に拡大した下北沢の写真と睨めあい

いわゆる下北沢再開発問題は以下の三点からなる。

・小田急線下北沢駅舎の地下化
 (地下化による駅前広場・タクシープールの設置
 南北の行き来をしやすくするなど)
・環八と山手通りを結ぶ補助54号線
 (下北沢の北側を貫く幅員22mの大きな道路)
・下北沢周辺地区・地区計画
 (防災や歩行者の利便性向上のための指針。
 上記二点とも絡み合う。)

これらを巡って、待ったをかける「反対団体」と
決まったことだからという「行政」が対立する構図だ。
とまぁ話し合うにはあまりに材料が少なすぎるので、
とにかく歩き出してみようということで出発。

■補助54号線予定地へ
まずは、北口の商業地を抜けた先にある
補助54号線の予定地に行ってみた。
雑貨屋や古書店、スナックなどに並んで、
古くからある演劇ホールや小さな映画館(わりと有名らしい)
などが目に付き、ここに大きな道路ができるという感じや
反対の動きは見受けられなかった。
残念ながらスズナリホールの方には話を聞けなかったが
数件隣の古書店の店主さんに話を聞くことができた。

■区政情報センター
そして次に、予定地のまさに目と鼻の先という皮肉な場所にある
下北沢タウンホールの区政情報センターにて、行政の資料など情報収集。
広辞苑のような厚さの資料に辟易するも、
ネットばかりでなく「紙」の資料こそが重要だと奮起。
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↑気迫のメモアンドコピー(左)。彼(右)はあまり集中していないようだ。

そんなぼくらの熱心さが伝わったようで、
その後、受付のおばちゃんが気を利かせて
「あんたたち、もっと知りたかったら
下の階のまちづくり課に行ってごらんなさいよ。」と提案してくれた。
「いやぁ?もう少し勉強してからじゃないと…。」と答えると
「大丈夫、大丈夫。ちゃんと教えてくれるわよっ!
行ったほうがいいと思うよ」
となんやかんやとおばちゃんに乗せられて、
予定外の「本丸・街づくり課」に突撃することになってしまった。
予定外、まぁこれもフィールドワークの醍醐味だよね。

■街づくり課へ
街づくり課では、わりとありがちな受付の女性から
パンフレットを一通り渡され軽く説明されて終わりな感じかと思いきや、
舘ひろし似のダンディーなおじさんが登場して、丁寧に説明してくれた。
がしかし!そんなパンフレットを読めばわかることなどどーでもいいのだ。
問題の裏に隠された背景と本音を相手から引き出さなければならない。
そのために、こちらも舐められちゃいかんと

「反対派の人はこういってますけどねぇ」
「実際問題どうなんでしょ?」

(相手の立場を踏まえつつの)アタック(?)も欠かさなかった。
結果、小声で「実はね…」と担当の人がこんなこといっていいのか
といった感じのぶっちゃけ発言も飛び出し、
なかなかの成果を得ることができたのではないかな。

■実際、住んでる人の話を聞く
ここで渡辺さんが合流。ファーストキッチンで休憩&今までの報告。
こうなると下北沢に長く住んでる人からみた話が聞きたい。
古くからあるような商店などが聞きやすいと思い、南口方面へ向かう。
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↑タバコを買いに行ったかと思いきや単独、タバコ屋で話を聞く、関君。
かなり盛り上がったらしく、灰皿をもらったり、いろいろと話を聞けたみたい。

駄菓子屋のおばあちゃんや通りすがりのお客さんなど
数にすれば数人程度だったけれど、昔の下北沢の話
(ヒトラーユーゲント来日の際、下北沢に来たなど)、
地元の人が今回の開発をどう思ってるかなど、
住民ならではの「切実な」意見を聞くことができた。
おもしろかった。まさに生の声。
なんか飴もいっぱいくれた。ありがとう。

といった感じで終了。みなさんお疲れサマー

これから方向性は決まってないし
わかっていないことばかりであるが、
この下北沢、奥の深さは感じたかな…。
前期活動もまだまだ始まったばかり。
先は長い、暗い(笑)、言葉にならないくらい

ええでもやりますよ!やってみせますよ!
目指せ作品化、がんばろー!
文責:小出孝芳(2007年度4年ゼミ生)

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