東京探検団 モスク見学@代々木上原 東京ジャーミィ

今回の東京探検団は、代々木上原にある日本最大級のモスク、東京ジャーミィの見学です!

参加者
3年 岡野、高荒
4年 ありな、小山(企画者)、高島、中條、ヨハン
後藤先生、OB河村さん
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写真右の尖塔、ミナレットは礼拝時刻の告知に使われます。

毎週土曜・日曜の14;30から行われている、解説付きの見学ツアーに参加しました。
ISの事件後は見学者が増加しているとのことでしたが、そろそろ落ち着いてるかな?
なんて思ったのも大間違い。この日の参加者は、私たち含めなんと60人ほど。
まだまだ関心は高いようです。
何かについて知りたいと思った時、門戸の開いた場所があるのはありがたいことですね。

ツアーは建物一階のホールから始まりました。
ここでは、併設のトルコ文化センターによって、ハラル食品や民芸品などの様々な物品が販売されています。
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絨毯やポスターなどなど。

隣には、講演会や展示に使われるホールがあります。
この日はラマダーン(日中の断食)期間中のため、夜の食事イフタールに使われるようです。
(運よく参加できたイフタールについては、またのちほど。)

解説は「客間」にはじまり、イスラム文明が生んだ様々なものや、ラマダーン、トルコ料理、
モスクがもつ役割……等々、多岐にわたりました。
また、何故日本にはイスラム教が入ってこなかったのか?という話も。

そして二階の礼拝場へ!
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二階へ続く階段の天井。美しい幾何学模様です。

礼拝場の扉には、「この先は神聖な場所である」という旨の言葉が記されています。
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ガイドさんに「ほらほら!撮っていいよ!」と促され、撮影する見学者のみなさん。勿論後ゼミも。

礼拝場の中も、さきほどの天井と同様、幾何学模様に満たされています。
偶像崇拝が禁止されているイスラム教においては、神の存在や、その完全性、
美しさ、無限性を表現するのに、このシンメトリーな幾何学模様が用いられます。

柱も天井もシャンデリアもステンドグラスも美しいのですが、
みとれていたら写真を撮るのを忘れました。

そんなこんなでお話をきいているうちに、アザーンの詠唱がはじまり、礼拝のお時間に。
相変わらず写真は撮れていません。
静寂の中、ステンドグラス越しの日差しを受けてなされる礼拝を、ただただみつめていました。

しばらくして礼拝が終わり、ツアーも終了。
その後も礼拝場を自由に見てまわりつつ、私たちは17時頃解散となりました。

そしてみんなで駅へ向かい……となるはずが、
ガイドさんから、「このあとのイフタール、数人なら入れるかもよ!」とのお声が。
本来は予約制でこの日も満員だったはずなのですが……と考えるのはやめて、
せっかくの機会なので、うち三人で参加しちゃいました。

お食事の前に、慶應義塾大学SFC研究所の奥田先生の講演がありました。
テーマは「スィラート・ムスタクィーム(=信仰のまっすぐな道)」。
イスラム教における「正しさ」の在り処、死生観、ひいては時間感覚、
そしてその上で成る様々な行為は、信仰においてどういった意味をもつのか……と、
とてもおもしろいお話だったのですが、半分も理解できていなかったような。

頭を使った気分になったところで、お待ちかねのごはんです!
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食事のテーブルは男女別。配膳は女性が先に。
メニューは(順番によって変化があったようですが…)、パン、酸味のきいた鶏肉いりスープに、
ジャガイモと牛肉のトマト煮込み、スイカ、そしてシェフリエというマカロニ入りのピラフ。

このピラフ、長い米と短い米のミックスかと思いきや、長い方はマカロニだそうで。
食べていても食感・味からは、おいしいということ以外わかりませんでした!
スイカは一見意外な気もしましたが、考えてみれば、トルコではおなじみの果物。
水分たっぷりのスイカは、屋台で売られているのも日常風景だったりします。
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ゆっくり味わっている暇はない!次々と人がやってきます!
各自でいただきますとごちそうさまをし、回転、回転。

そんなこんなで今回の東京探検団は終了です。
たなぼたもあり、メインプロジェクトに繋がりそうな写真もあり……!?
身近でありながら、なかなか知ることの無い東京の一面に触れた東京探検団でした。

少しでも興味が湧いた方は、是非一度、見学に訪れてみてください。

歩み