6月25日第二回キャプション検討会(前半)

前回から三週間空いて、今日は
いよいよ二回目のキャプション検討会です。

キャプション検討会は、
はじめに十数分時間をとり、各班が書いてきた
キャプション案を読み込みます。その後じっくり文章の流れや内容について
質疑応答や討論を行い、さらなる作品の質の向上に繋げるという流れです。

ところが、後藤教授から
「見たところ各班一次案から大きな進歩があったとはいえず、
討論へと移る必要はない。どうもゼミ生の間で
このゼミプロジェクトの"肝"が理解できていないようだ。
大幅なテコ入れが必要である」
と一喝。

急遽、各班ごとに「この三週間の動きや状況」を報告するとともに
教授が直接ツッコミ、コメントをすることとなりました。
やはり一筋縄ではいきません。どうやら今日もまた
長期戦の様相を呈してまいりました。
以下各班に対するコメントの概要。

■一斑:沖縄市場
・どういう人がどういう思いをもって集まってきたか。
・社会現象を因果の関係で見ていない。社会学的視点がない。
・調べた、データを集めただけで社会学的物語がない。
・メンソーレ市場、大都市場の看板が重なっているのはなぜか。
・写っていることから沖縄性を探る。
・よく調べろ。写真をして語れ。
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↑一斑メンバーと教授。三年生班長高橋君のフロントアクトが光ります。

■二班:湯島天神
・他の神社とは明らかに違う点を追求する。
・かかっている絵馬の法則性はあるのか。
・フィールドワークの成果とテキストがつながっていない。
・写真の中から最高のおもしろさを引き出せ。
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↑写真をもっと見ろよ!と教授。メガネは…

■三班:日比谷公園
・メッセージプレートは一見して分からない。
 写真のどこに焦点を合わせるか、読む人をリードする
 文章でなければならない。
・データの数字は吟味が必要。ミスリーディングがあってはならない。
・「料理できそうなデータ」と「写真のおもしろさ」をつなげて使え。
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↑三班。大橋君「えーっとそれはですねぇ…」

■四班:東京マラソン
・何としてでも写真のおもしろさを発見しろ。
・写真で何が語れるか。写真のウラを読むこと。
・批判的視点が少ない。

■五班:表参道アカリウム
・写真に写っている情報を徹底的に洗え。
・神宮の地域性への先祖がえりは真意なのか。
・後段で話が飛びすぎている。写真との関連性が低い。
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↑五班。スイッチオン、集中!!
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↑スイッチオフ。春日君と柳川さんは集中していないようだ。

■六班:下北沢都市計画反対問題
・土地収用の状況。ハンコを押した人がどれくらいいるか。
・写真の細々とした要素を拾え。
・さまざまな主体の認識を紐解く。
・街の将来像を想像する。

我々が行っているのは、
「写真で語る東京と東京人の社会学」であり、
何よりも「写真のおもしろさ」の発見をし、
そこから語らなければならないし、
写真とテキストは「渾然一体」でなければならない。

と教授は、何度も何度も強調していたように思います。
これはまさに基本中の基本であり、
改めて指摘されてしまったことは恥じるべきですし、
我々はこのことをもう一度肝に銘じなければなりません。
前半は、以上です。
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↑おまけ:ブログのため、珍しく(?)びっしり書かれた渾身の小出ノート。
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↑おまけ:休憩時間の風物詩、伝統のスモーカーズサロン。睨まないで下さい。
文責:小出孝芳(2007年度4年ゼミ生)

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