第1回タイトル・キャプション発表・検討会(2)

 3限に引き続き検討会が行われました。

◎3班:歌舞伎町ホストクラブ班 「いつ開くんや?」
 イギリス留学中の春日君がホストクラブ代表・女性客らにインタビューした内容(音声データという一級品!)に興味津々の後ゼミ生。
・午前3時から午前10時という営業時間
・客層の大半が同業者の女性(キャバクラ嬢など性風俗従事者)
についての質問が相次ぎました。インタビュー・アンケートなどで実態を明らかにしていくと良いと思います。
「男性から金品を巻き上げた女性がまた男性に搾取される」という構造には考えさせられてしまいました。

◎6班:神楽坂 「守りと攻めの均衡」
 古きものと新しきものが融合している街・神楽坂。
その具体例として8班は境内にできたジャズカフェを取り上げました。
このカフェはIT社長(革新者)と宮司(古きを重んじる人)によって作られたそうです。
しかしいくつか疑問点が生まれます。
・神楽坂らしさとは何か
・IT社長と宮司の個人的な関係を神楽坂らしさと重ねさせることが出来るのか
「らしさ」を語るのは難しいのです。

◎8班:代々木上原イスラム教モスク 「決戦(ジハード)は金曜日」
 ニコライ堂から舞台を移した8班。
9.11同時多発テロ、ロンドン爆破事件。
欧米へのアンチテーゼの側面をもつイスラム教の礼拝風景が日本でも見られるということは非常に興味深いことです。
しかし写真については
・東京性が感じられない
・既出感がある。女性の礼拝風景も見たい。
といった声があがりました。

◎4班:表参道ヒルズ 「均衡の崩壊」
 今年2月にオープンした表参道ヒルズ。その登場により、時価は2倍に膨れ上がりました。
そして議論は専ら
・なぜ森ビルに白羽の矢が立ったのか
についてでした。その謎を解く鍵は森ビルと三菱地所、六本木ヒルズと丸ビルの違いにあるようです。
「総高級化」という概念を用いて4班は社会学しています。

◎2班:東京ー有楽町駅高架下 「東京・有楽町“裏”オアシス」
 新しい店と老舗が軒を連ねる高架下。
JR都市開発は高架下を企業に貸し出し、地域開発・発展を押し進めています。
疑問はひとつ。
・高架下はなぜできたのか
歴史を掘り下げて、今の東京に繋がるものをみつけましょう。

 ◎7班:錦糸町 「人と街が“織り成す”空間」
 錦糸町に出来た大型複合施設「Olinas」。
下町の一つとして、繁華街として、副都心として確立してきた錦糸町に新たな付加価値が加わった。という内容でキャプションを作った7班でしたが、
・焦点が定まっていない
・掘り下げが足りない
・話にならない
と後藤先生からの厳しいお言葉がかけられます。織り成すことが必要らしいです。

 いよいよ来週は作業部会の編成と作戦会議が行われます。
 梅雨に負けずに頑張りましょう!!

 *配布資料なし 
文責:柳川藍子(2006年度3年ゼミ生)

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