第1回 シモタカ・ジョースイ映像祭 (12月10日 ソシオフェスタ最終日)

ソシオフェスタもついに最終日。

午後1時からは、後藤演習の2年生が研究室にこもり、寝る間も惜しみながら
必死に作り上げたドキュメンタリー映像作品が上映されます。

いよいよ「第1回シモタカ・ジョースイ映像祭」の開幕です!!
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受付を担当する4年糸井さん、3年和田さん。
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社会学科の学生を中心に少しずつ席が埋まっていきます。
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緊張感高まる3年生たち。


まずは、司会の3年江原君による開幕の挨拶とプログラム内容の紹介が行われます。
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司会を担当する3年江原君。スーツ姿が様になっています。


早速、ドキュメンタリ?映像作品が上映されます。
1番目は相馬菜摘チームによる、
「下高井戸シネマ -マンション2階の`大きな`映画館-」です。

この映像は、下高井戸シネマの特徴である、観客の好みや関心に合わせて
プログラムを設定していることや、プログラムの上質さ・多様さに注目して
構成されていました。

下高井戸シネマには、この作品を見たいと目的を持って遠方から訪れる人も
徐々に増え始め、シネコンには無い親しみやすさが魅力になっているようです。

エンドロールでは、フィルムを1つ1つつなぎ合わせる様子が流され、昔ながらの
風情を感じることができました。ここにも、下高井戸らしさがあるのではない
でしょうか。

映像の上映が終了すると、制作チームによる質疑応答が行われました。
調査するにあたってのきっかけやつらかった点が、質問として投げかけられました。
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質問にハキハキと答える相馬菜摘チーム。
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積極的に質問する3年渡辺君。


2番目は小黒祐介チームによる、
「しMOTAかいど -商店街の中の精神障害者施設-」です。

MOTAは、社会福祉法人めぐはうすのスタッフと精神障害者メンバーによって
組織された精神障害者施設です。

積極的にアクションを起こすことによって、精神障害者の偏見を無くそうと
努力し続ける施設や商店街の人々の姿が非常に印象的でした。

質疑応答では、街全体が精神障害者の人々を温かくサポートしている事例は少なく、
この施設が全国への拠点になるのではないかという鋭い視点の意見が出てきました。
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登壇した小黒祐介チーム。
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質問をするOB荒木さん。いつの間にか席はほぼ満席です。


最後は菅原亜樹チームによる、
「しもたか音楽祭 -響け! 愛するこの街で-」です。

この作品では、しもたか音楽祭が若者から高齢者まで幅広い世代から愛されている
ことに着眼し、音楽の力で人と人とがつむいでいくことで、人間関係が希薄になっ
ている現代社会において良好な人間関係を形成できることを主張していました。

下高音楽祭は、ランク付けのされないアマチュア中心の音楽祭であり、商店街
を通行する人の目を惹き楽しませています。下高井戸の人々の熱意がひしひしと
伝わってきました。

質疑応答では、音楽祭の感想や苦労話について問いかけられていました。
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各人の自己紹介を行う、菅原亜樹チーム。
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質問をする4年北村さん。
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質問をするOB岸本さん。


3つの映像作品の上映が終わり、ゲストコメンテーターである下高井戸商店街振興
組合専務理事の石井さんとパシフィックコンサルタンツ矢倉さんにコメントをいた
だきました。

石井さんは、下高井戸が交流の場として愛されている街であることを再確認できた
とおっしゃっていて、今回の貴重な映像やデータは、街のために今後生かせることを
示唆していました。

矢倉さんは、下高井戸の特徴を「共助」という言葉でまとめていました。確かに、
どの作品からも人々の支えや繋がりを感じることが出来ました。
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ゲストコメンテーターの石井さん、矢倉さん。


最後は後藤先生の締めの言葉です。

ドキュメンタリーは映像を使った実践的な社会学であるとおっしゃっていました。
このことは、後藤ゼミの基本要素でもある「社会学をする」ことに繋がるのでは
ないかと思いました。
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映像祭の総括を述べる後藤先生。


1時間半に亘る映像祭も閉幕。

2年生のみなさん、本当にお疲れ様でした!
この貴重な経験は、これからのゼミ活動や就活に生きてくるはずです!!


ソシオフェスタはまだまだ終わっていません。
これからみんなで百周年記念館に向かいましょー!!

文責:初谷佑紀(2011年度3年ゼミ生)

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