展覧会1日目(3)

 陽も落ちて肌を刺す寒気が辛い夜になり、
展覧会初日も終ろうとしています。

 会場の百周年記念館エントランスホールは、中庭に面した
大きな窓が特徴的で、昼と夜とでは全く違った雰囲気を
会場に与えてくれます。昼間は太陽の光がさんさんと射し込み、
ガラス窓からは中庭の芝生の綺麗な緑や、桜並木(花は咲いてませんが・・・)
が美しく映え、会場に開放的な明るい雰囲気をもたらしてくれます。

 夜になると、辺りが暗くなった分だけ、会場のダウンライトが
暖かみのある色調で会場全体をやわらかく照らし、昼間とは違った
「大人」な雰囲気をかもしだしてくれます。

 そういった昼夜の雰囲気の違いは、会場に展示されている作品群にも
少なからず影響を与えます。昼間観に来たときには感じなかった事が、
夜観に来たらありありと見て取れたり。
 例えば、表参道アカリウムの作品は昼間の日光の中では文章が幾分か
際立って見えますが、夜になると写真に映っている光景に臨場感が増して、
より一層の発見、解釈ができるのでは、と個人的には思っています。
(会場のライトの位置にもご注目ください!)

 何度来ても、その度に新鮮な発見がある。この展覧会にあるそんな魅力には、
少なからずこの会場のデザイン(設計)も影響を与えているはずです。
 今年はデザインの分野とのコラボレーション。
写真展に与えるデザインの影響、そんな見方でもこの展覧会は
楽しめるのではないかと思います。
 ぜひ、何度でも足をお運びください!

*今日の1枚*
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会場の雰囲気を全身で感じながら飲むコーヒーも格別かも…?
文責:関 勇気 (2007年度4年ゼミ生)

歩み