2016年度:社会学的映像モノグラフ「世田谷マーマレード物語―世田谷区と新潟県十日町市松代をつなぐ夏みかん―」(24分52秒)

このプロジェクトは、金野とよ子さんが代表を務める「世田谷棚田倶楽部」の活動に注目し、中でも「世田谷マーマレード」というジャム作りに焦点を当てました。世田谷棚田倶楽部は主な活動として、新潟県十日町市松代の農家から田んぼを借りて、無農薬、化学肥料不使用の米作りを模索しています。今回私たちが取り上げたジャム作りは、活動の一部にすぎません。

 世田谷マーマレードとは、世田谷区内の民家の庭先に実り、採られることなく無駄になってしまっていた夏みかんに、金野さんが目を付けどうにか活用することはできないかということで、始まった活動です。東京都世田谷区で採れた夏みかんは、豪雪地帯である冬の松代に送られ、そこでジャムに加工されます。機械を一切使わず全て人の手で行われ、有機砂糖を使用した保存料無添加のマーマレードは、世田谷と松代の両方で販売しています。
 私たちは、夏みかんの収穫から製造、販売まで密着し、取材をさせて頂きました。また、マーマレードづくり以外にも、世田谷棚田倶楽部の活動にご一緒させて頂き、田植えや稲刈りなどを体験しました。そしてそれらを映像として記録し、約二年間の活動をドキュメンタリーという形で発表しました。

ドキュメンタリー作品はこちら。



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