5.無限のパラレルワールド ―重層する現実―
鏡に映る像は、見る位置によって変わってくる。何かが映っているように見 えても、もしかしたら何も映していないのかもしれない。鏡に映った像がたと え「虚像」であったとしても、それを見つめる人にとっては「実像=現実」に なることだってあり得る。
ビルの前を歩くそれぞれの人間にとって、鏡に映る像はどのように見えてい るのか。写真にある、ビルのガラスの縁取り、道路のライン、鏡に映った高速 道路や街路灯が、平行線を描いていることに象徴されるように、私たちの眼前 に広がる「現実」も、どこまでもパラレルに存在する。
複数の人間によって構成される社会は、まるで無数の層が多元的に織り重な り合うかのようにして成り立っているのかもしれない。
ビルの前を歩くそれぞれの人間にとって、鏡に映る像はどのように見えてい るのか。写真にある、ビルのガラスの縁取り、道路のライン、鏡に映った高速 道路や街路灯が、平行線を描いていることに象徴されるように、私たちの眼前 に広がる「現実」も、どこまでもパラレルに存在する。
複数の人間によって構成される社会は、まるで無数の層が多元的に織り重な り合うかのようにして成り立っているのかもしれない。
<写真原作者:日本大学2年 稲田真希子>