15.輸出大国 さいたま ―“外国”としての東京―

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 新宿西口のエルタワーの地下1階、ドアの上にはまが玉マークの埼玉県章が。何故、新宿に埼玉県の施設があるの?--埼玉県は都内への流入(通勤・通学)人口が最も多い県であり、いわば首都圏における労働力の「輸出大国」である。そうした埼玉都民の利便を図るために、1996年10月16日にオープンしたのがこの「埼玉県領事館」(愛称)なのだ。訪れる人はというと、パスポートの発給申請を目的としている人がほとんど。県外でパスポートの申請・受け取りができるのは、全国で初めてだという。県内5カ所のパスポートセンターでの発給件数がここ数年減り続けているのに対して、新宿では逆に増えている。1998年では、全体の8.8%にあたる28151のパスポートがここで発給された。100万人を越える「埼玉都民」のために、東京を外国に見立てて「領事館」を開設してしまうなんて、「ダサイタマ」らしくない!?
写真原作者:日本大学3年 宮崎友裕
1999年7月2日(金)
西新宿の「埼玉県情報センター」にて撮影

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