7.三茶のシンボル ―ローカルとリージョナルの結び目―

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三軒茶屋にそびえ立つ、にんじん色のキャロットタワー(1996年竣工)。低層の住宅地・商業地が大半を占める世田谷区において、高さ124mの高層ビルは異彩を放つ。その足元で、世田谷線の黄色い電車がのんびりと走っている。   
商業・文化施設が充実するキャロットタワーは、広域から人々を呼び込む。10/2(土)・8(金)・11(月・祝)の昼間、最上階(26階)の展望台でアンケートをとったところ、78名中、区内在住者が46名、横浜・川崎や中野・立川・多摩などの区外在住者が32名を数えた。
他方、世田谷線は三軒茶屋-下高井戸間を走る、たった2両編成のローカル線(路面電車)である。しかし、三茶で東急田園都市線、山下で小田急線、下高井戸で京王線に接続することで新宿・渋谷とつなぎ、相互乗り入れする地下鉄で都心部にも直結する。
 三茶を代表するキャロットタワーと世田谷線は、ローカルな世田谷という枠を超えて、郊外と都心を包摂するリージョナルエリアの結節点としての役割を果たしているのだ。
写真撮影者:日本大学4年 澁川友加里
2010年8月3日(火)16時53分
東急世田谷線三軒茶屋駅近く(世田谷区太子堂4丁目)にて撮影

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