13. 家電店でコーヒータイム? ―TSUTAYA(CCC)のビジネスモデル―

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 コーヒーを片手にパソコン操作や本を読んで過ごす人々。代官山の蔦屋書店のように、四方八方に新刊本が並べられている。「ライフスタイルを買う家電店」をコンセプトとして、2015年5月に二子玉川にオープンした蔦谷家電(1号店)のカフェスペースだ。
 併設されているスターバックスの飲み物を購入すれば、売り物の本や雑誌を好きなだけ読むことができる。オシャレで高級な住宅地に合わせてか、展示されている家電はここでしか手に入らないような高めの商品が多いが、購入する人はほとんどいなかった。
 売れ残った本を返却できる委託販売制度(再販制)のもとでは、図書館のように本を仕入れる費用は不要。スターバックスとのライセンス契約により、飲み物が売れるとそのまま蔦屋家電の収入となる。新刊本をタダで読める図書館+高価な家電を展示・提案するショールーム+個性的なテナントを合体させて集客し、スタバのコーヒーで確実に収益を確保するというのが、運営元のカルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)の戦略だったのだ。
写真撮影者:日本大学2年 須崎勇気
2015年7月17日(金)16時46分
二子玉川ライズ・ショッピングセンター内(東京都世田谷区玉川1-14-1)にて撮影

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