23.「ROPPONGI」創造物語 ―分断から融合へ?―

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 2007年1月オープン予定の国立新美術館(1)は黒川紀章氏が設計し、波打つ壁面が印象的。世界初の収蔵品を持たない企画展・公募展専用の美術館で、白を基調とした館内は美術品を引き立てるようにシンプルである。この美術館と森美術館のある六本木ヒルズを結ぶトンネル内には、「ROPPONGI SEASIDE TUNNEL」(2)が掲げられている。作者の桑久保徹氏は、「穴を掘ることは一人でやることだが、複数の人間が掘ることでコミュニケーションが生まれる。この穴が下で誰かと繋がれば良いな」と、絵に込めた想いを語ってくれた。
  現在六本木で行われている再開発は、オフィスビルやマンション、商業・文化施設を混在させて一つの街を構成する形式を採っている。この結果、「アートは敷居が高くわかりづらかったが、経済と繋がることで一般人とも繋がりやすくなった」と桑久保氏は力説した。
  美術・経済・人がトンネルによって繋がる。バラバラに点在していたものが、六本木では穴が掘られることで融合していくのだろうか?それとも?
 
写真撮影者:(1)日本大学4年 石田晴香 (2)日本大学3年 松山千冬
(1)2006年7月23日(日)15時10分頃 国立新美術館(港区六本木7丁目)にて撮影
(2)2006年7月20日(木)17時頃 六本木トンネル(港区六本木7丁目付近)にて撮影

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