1.未来をアトムに乗せて ―高田馬場西商店街の街おこし―
テレビ第一世代のヒーロー・鉄腕アトム(1963-64年に放映)の生誕日は、2003年4月7日とされる。その前日、4月6日(日)に行われたパレードは、マスコミにも取り上げられ大いに賑わった。実施した高田馬場西商店街では、手塚プロダクションがある縁でキャラクターを使った街おこしを行っており、高田馬場生まれのアトムはそのシンボル的存在だ。
元々、ここは早稲田大学と駅を挟んで反対の方向であり、学生街というよりはこじんまりとした地元の商店街として成り立ってきた。しかし、商店主の高齢化やテナント化が街の活力をそぐようになり、街おこしの必要性を高めた。お金の掛かる事業には反対も多い。「商店街主導で行うためには団結が必要」、と商店街振興組合の飯田理事長は言う。パレードの成功は、慎重派の店主の説得やチェーン店を巻き込むといった効果を生み、内部の足並みを揃えるという意味でも重要だった。パレードは、外部のみに発信されたものではない。自分達の未来への決意表明であり、そのスタートラインでもあったのだ。
元々、ここは早稲田大学と駅を挟んで反対の方向であり、学生街というよりはこじんまりとした地元の商店街として成り立ってきた。しかし、商店主の高齢化やテナント化が街の活力をそぐようになり、街おこしの必要性を高めた。お金の掛かる事業には反対も多い。「商店街主導で行うためには団結が必要」、と商店街振興組合の飯田理事長は言う。パレードの成功は、慎重派の店主の説得やチェーン店を巻き込むといった効果を生み、内部の足並みを揃えるという意味でも重要だった。パレードは、外部のみに発信されたものではない。自分達の未来への決意表明であり、そのスタートラインでもあったのだ。
写真原作者:日本大学4年 齋藤秀和
2003年4月6日(日)13時頃
高田馬場西商店街(新宿区高田馬場3丁目)にて撮影
2003年4月6日(日)13時頃
高田馬場西商店街(新宿区高田馬場3丁目)にて撮影
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