10.開放と解放

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  有明の広場に集まってバギーエクササイズを楽しむ母親と赤ちゃんたち。新橋のお祭りで縁石に腰掛けて即席の宴会を楽しむホワイトカラーたち。開放的な空間で、心身共に解放されていることだろう。にもかかわらず、空気が画一化されるのは何故?

朝日新聞ロゴリード画像.jpg Photo Story 2018年1月26日 「一歩外へ 笑顔咲く」
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  空を見上げて風を感じながら、ベビーカーを使ってウォーキングやストレッチをするバギーエクササイズ。専用バギーを使えば、赤ちゃんとランニングも楽しめる。東京・有明の広場で、赤ちゃんをぐっと持ち上げるとぐずりも止まり、ママの肩や腕が伸びて、母も子も笑顔になった。
  米国での広がりを知り、日本人向けにバギーエクササイズのプログラムを作った日本母子健康運動協会の大塚ひとみ代表(45)は「屋外なら、赤ちゃんが泣いても大丈夫。日差しを浴びながら運動すると心身にメリットが大きい」。
  出産後の女性の約10%に、産後うつの疑いがあるとされる。赤ちゃんと共に、運動できる。体力回復や仲間作りにもつながっていく。ママたち、外に出よう。
(写真・文 池永牧子)
2018年1月26日 朝日新聞夕刊 1ページ 東京本社 
Nマークリード画像.jpg 後藤ゼミナール 2011年度 No.11 「新橋こいち祭 ―『縁石』の『宴席』が白色で埋まる時─」
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  列を成して歩く人々と縁石に腰掛ける人々。ダークのスラックスに白シャツ姿が特徴的だ。7月21・22日(木・金)に行われた「第16回新橋こいち祭」の一場面である。
  こいち祭は新橋周辺の17町会・12商店会が「小一時間楽しんでもらおう」という意味を込めて毎年開催している祭で、「ゆかた美人コンテスト」をメインに、周辺企業や各町会・商店会が屋台を出店する。ビールとおつまみと縁石で構成される即席宴会が、お勤め帰りのサラリーマンの足を「ちょっと一杯だけ」と引き止める。新橋の周囲には、西側に霞ヶ関の官庁街、東側に汐留のオフィス街などが取り囲む。だから、街には巨大都市の中枢機能を支えるホワイトカラーがクールビズ姿で溢れかえることになる。
  縁石に座る本人たちは自由に振舞っているつもりでも、傍から見れば整然と並んで見えてしまう。祭という非日常の中でも周囲と同調し、空気を画一化させてしまえる「東京」都心部に生息するホワイトカラーの一面が、見事に表出されている。
写真撮影者:日本大学4年 新井博子
2011年7月22日(金)19時03分
柳通り(港区新橋2丁目)にて撮影

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