3.日本橋に福徳を芽吹かせる神社 ―後景としての三井vs.三菱の街づくり―

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 フェンスに囲まれた中に、真新しい真っ赤な鳥居がぽつり。近くの居酒屋から2014年10月23日(木)に遷座された「福徳神社(別号:芽吹神社)」の、建設途中の姿である。
 東京駅の八重洲口(丸の内口の反対側)を出て200mほど進み、中央通りを左折して、日本橋を渡った左手側に日本橋三越本店、三井本館、日本橋三井タワーと続く。三井グループの総本山(創業の地)だ。そこから、中央通りを挟んだ真正面に走る「浮世小路」を30mも行ったところに、神社はある。すぐ隣には、三井不動産が開発した超高層の複合ビルCOREDO室町1・2・3。この神社の移設・再建が、三井が総力を挙げて進める「日本橋再生計画」の一環であることは言を俟たない。
 神社の地下には巨大な備蓄倉庫が設けられ、たとえ大震災や大火災に見舞われても再生の種を発芽させられる。東京駅の向こう側の丸の内(三菱)と対峙する日本橋(三井)の街づくりにおいても、街に「魂」と「種」を埋め込むことに力が注がれているのだ。
写真撮影者:日本大学3年 プルサコバ・ありな
2014年8月5日(火)19時55分
東京都中央区日本橋室町2-4-14にて撮影

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