8.ペンは剣よりも強し?―スパルタから自主自立を経ての東大一直線―

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 毎年多くの私立中学校の入試が集中する2月1日。ここは、西日暮里駅にほど近い所にある東京最難関の私立開成中学校の正門前の様子である。児童たちが通った進学塾の関係者が鉢巻を巻いて横断幕を掲げ、受験に臨む子供たちにエールを送っている。
 中学校・中高一貫校の情報サイト「シリタス」で、全国の中学校の偏差値ランキングで70以上の上位45校の分布を押さえてみると、中高一貫校が42校(93.3%)と大半を占める(うち私立が39校)。所在地では、1位東京都19校(42.2%)、2位兵庫県5校、3位千葉県4校、4位神奈川県3校となり、埼玉県2校を加え東京圏に28校(62.2%)が集中する。
 開成も私立中高一貫校で、高校は1982年より35年連続で東大合格者日本一(129?205人)を誇る。開成、麻布、筑駒といった東京のトップクラスの進学校は、伝統的にどこも自由や自主性を尊び、アカデミックでリベラルな校風を特徴とする。となると、合格目指して進学塾が施すガリ勉・スパルタ式教育とのギャップがいとをかし、というものだ。
写真撮影者:日本大学3年 長谷川圭亮
2017年2月1日(水) 8時10分
私立開成中学・高等学校正門前(東京都荒川区西日暮里4-2-4)にて撮影

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