8.東京新聞 サイクルツリー
東京メトロ東西線の葛西駅に九千四百台を収容する「日本最大の駐輪場」(江戸川区)が四月一日、オープンする。自転車を自分で押して運ぶ自走式とコンピューター制御で格納する機械式「サイクルツリー」の二方式。
三十六基ある機械式は直径約七メートル、深さ約十五メートルの円筒型地下設備で内部は十層に分かれている。前輪にICタグを設置。定位置に自転車を置くとセンサーがICを感知。入庫ボタンを押すと自動的に地下へ。出庫は入り口で磁気カードを差し込むと戻る。
三十六基ある機械式は直径約七メートル、深さ約十五メートルの円筒型地下設備で内部は十層に分かれている。前輪にICタグを設置。定位置に自転車を置くとセンサーがICを感知。入庫ボタンを押すと自動的に地下へ。出庫は入り口で磁気カードを差し込むと戻る。
後藤ゼミ版 「自転車が生んだハイテク収納空間―江戸川区から広がる根」
無数に伸びる木の枝のような機械に自転車が並ぶ。これは東京メトロ東西線葛西駅にある地下15メートルまで続く円筒型自動駐輪機、サイクルツリーだ。設置数は36基あり、全駐輪場の収容台数9,400台の約7割にあたる6,480台を担っている。
江戸川区は都内で4番目に人口が多く、住宅都市として機能しているため、駅までの移動手段として自転車を利用する人が多い。中でも葛西駅は顕著で、従来の平置き駐輪場では需要を満たせないため、区は新しい駐輪場として2008年4月にここをオープンさせた。平置きにした場合の約7分の1の面積で済むサイクルツリーを地下に作ることで、バスターミナルなどの交通機能も維持した駅前空間の有効利用を成し得たのだ。
現在、この影響で駅周辺の放置自転車は8割減となり駐輪場の利用率は8割を超える。同じものが同区の平井駅にも設置され、一之江駅でも新設の予定である。
サイクルツリーは郊外ならではの地下利用法として、江戸川区で根を伸ばしている。
江戸川区は都内で4番目に人口が多く、住宅都市として機能しているため、駅までの移動手段として自転車を利用する人が多い。中でも葛西駅は顕著で、従来の平置き駐輪場では需要を満たせないため、区は新しい駐輪場として2008年4月にここをオープンさせた。平置きにした場合の約7分の1の面積で済むサイクルツリーを地下に作ることで、バスターミナルなどの交通機能も維持した駅前空間の有効利用を成し得たのだ。
現在、この影響で駅周辺の放置自転車は8割減となり駐輪場の利用率は8割を超える。同じものが同区の平井駅にも設置され、一之江駅でも新設の予定である。
サイクルツリーは郊外ならではの地下利用法として、江戸川区で根を伸ばしている。
写真撮影者:戸上航一
江戸川区東葛西6丁目にて撮影
掲載日:2008年3月29日(土)付「東京新聞」夕刊
江戸川区東葛西6丁目にて撮影
掲載日:2008年3月29日(土)付「東京新聞」夕刊
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