4.祐天寺の古新しさ ―古民家の活用術―

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 ビルの谷間に佇む木造の建物。軒下には『KOREAN×ITALIANO』の看板。10年程前までタバコ屋であった古民家を改装し、新感覚ワインバルとして2014年2月にオープンしたBISSORIだ。東急東横線祐天寺駅東口から歩いて5分の駒沢通りに面した場所にあり、珍しさからか、偶然通りすがった人の中にも足を止め入っていく客がいる。
 後藤ゼミが調査したところ、JR山手線の外側のエリア(渋谷から3駅目)にも関わらず、祐天寺駅の周辺には、BISSORIをはじめ、深夜2,3時まで営業している飲食店が多い。また、駅から半径300m圏内に古民家が5軒建っているが、空襲の被害が少なかった上、戦後も大々的な開発が行われなかったことで、古くからの家並みが比較的良く残されている。
 祐天寺界隈では、深夜の時間帯に飲食店の前に自転車が並んでいるのをよく見かける。電車の時刻表に左右されず、深夜自由でも気ままに過ごすことができる「古くて新しい」都会生活が展開しているかのようだ。古民家は、この情景によく溶け合っている。
写真撮影者:日本大学4年 堀江紗耶
2014年8月5日(火)14時04分
BISSORI前(東京都目黒区祐天寺2-8-12)にて撮影

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