17.The End of Game ―透明なオタクたちへのメッセージ―
1997年7月18日(金)の深夜、新宿・歌舞伎町のミラノ座前では、95年10月から96年3月にテレビ放映され、若者の間にブームを巻き起こした「新世紀エヴァンゲリオン」の劇場版“The End of Evangelion”の上映(翌19日公開)を徹夜で待つ若者たちであふれかえっている。アニメの主人公である14歳の少年シンジは、心に壁を作り、他人との接触を極度に避けることで、傷つくことのない自分だけの世界に安住しようとした。しかし少年は、殻に閉じこもる限り、誰からも見向きもされない存在になってしまうことを知った。
「エヴァンゲリオン」のテーマは「対人関係の葛藤」であり、庵野秀明監督は、現代の自閉的な若者たちへ、他者との関わり合いを通して自己変革していくべきだと訴えている。
ここに集まる若者たちは、シンジの中に自分の姿をだぶらせることができるのか。「透明な存在であり続けるボク」(酒鬼薔薇聖斗)からの脱却。さあ、ゲームの終わりです。
「エヴァンゲリオン」のテーマは「対人関係の葛藤」であり、庵野秀明監督は、現代の自閉的な若者たちへ、他者との関わり合いを通して自己変革していくべきだと訴えている。
ここに集まる若者たちは、シンジの中に自分の姿をだぶらせることができるのか。「透明な存在であり続けるボク」(酒鬼薔薇聖斗)からの脱却。さあ、ゲームの終わりです。
写真原作者:日本大学4年 伊藤康史