4．ギャルからギャルママへ ―ギャル・カルチャーのボリュームアップ―

　新宿・歌舞伎町へ向かうモア街。ガングロ（ガンガンに黒い／顔が黒い）に茶髪、厚底サンダルの「ギャル」スタイルの女性（母親）が幼児と手をつないで歩いている。子持ちのギャルは「ギャルママ」と呼ばれ、最近話題を集めるようになっている。テレビの「トゥナイト2」や「ジャスト」で特集が組まれ、ギャル系雑誌「ｅｇｇ」や「ハピー」では「ギャルママ紹介コーナー」が設けられている。ギャルママ・サークルも結成され、独身時代から慣れ親しんだ渋谷で交流するグループが多い様だ。子どもを見ると、金髪と黒髪の2層ヘアにかわいらしい服。2,3歳児がこのスタイルを自ら選択したとは思えない。ギャルママにとっては、子どもすらもギャル ファッションのアイテムと化す。ギャルを「卒業」してから結婚・出産するのではなく、ギャルのまんま････。ボリュームアップしたギャル・カルチャーから、この先何が生み出されてくるのだろう。