17.東京湾臨海部の大変身 ―豊洲と晴海をつなぐ古鉄橋―

2006_17_東京湾臨海部の大変身.jpg
 IHI(石川島播磨重工業)の豊洲センタービルや2006年3月に開業したゆりかもめの豊洲駅前の再開発ビル、IHIの本社ビルも(写っていないが)ある。それらの前には、工事中の分譲マンション「パークシティ豊洲」(08年竣工予定)や大型商業施設「ららぽーと豊洲」(06年10月開業)がある。タウンネームの「アーバンドック」からもうかがえるように、江東区豊洲1-3丁目にはIHIが1939-2002年に操業していた造船所があった。この跡地に巨大再開発が進み、将来は居住人口22,000人、就業人口33,000人の街になることが想定されている。
 手前側の中央区晴海とは、かつては道路(晴海通)だけではなく鉄路でも結ばれていた。晴海埠頭や豊洲埠頭に荷揚げされた物資が、貨物専用線を使って各地に運ばれたのである。写真の鉄橋に貨車が走らなくなったのは1989年。この赤錆びた鉄橋は、東京湾の臨海部(港湾機能を持つ京浜工業地帯の一角)が「東京」の新都心(臨海副都心)に大転換しつつあることを物語る“生き証人”なのだ。
写真撮影者:日本大学4年 森川瑞穂
2006年7月17日(月)11時30分頃
春海橋(中央区と江東区の境界付近)にて撮影

地図


大きな地図で見る

プロジェクト