21.グローバリズムとナショナリズム ―meet the east again―
冬の表参道を包む行灯(あんどん)の光。8年前まで西洋風のイルミネーションに包まれていた欅並木の街路を、今度は和を基調とする「表参道アカリウム」が照らしている。
主催者である商店街振興組合は1973年の発足当初、パリのシャンゼリゼ通りにちなんで「原宿シャンゼリゼ会」と名乗った。しかし、1999年に明治神宮の参道としての地域性を大切にしたいと考え、「原宿表参道欅会」と改名。ところが皮肉にも、その頃からグローバル企業や外資系ブティックが続々と押し寄せ、アイデンティティは薄れていった。
明治神宮に祀られている明治天皇は、海外からの賓客を日本の伝統でもてなしたという。ところが、今の表参道では、「欧米の流行で日本人がもてなされる」という全く逆のことが行われている。
60基の「和の光」には、グローバリズムに侵食された表参道を原点に回帰させんと欲する意思が込められている。だがそれは、所詮表面を電飾することにしかならない。
主催者である商店街振興組合は1973年の発足当初、パリのシャンゼリゼ通りにちなんで「原宿シャンゼリゼ会」と名乗った。しかし、1999年に明治神宮の参道としての地域性を大切にしたいと考え、「原宿表参道欅会」と改名。ところが皮肉にも、その頃からグローバル企業や外資系ブティックが続々と押し寄せ、アイデンティティは薄れていった。
明治神宮に祀られている明治天皇は、海外からの賓客を日本の伝統でもてなしたという。ところが、今の表参道では、「欧米の流行で日本人がもてなされる」という全く逆のことが行われている。
60基の「和の光」には、グローバリズムに侵食された表参道を原点に回帰させんと欲する意思が込められている。だがそれは、所詮表面を電飾することにしかならない。
写真撮影者:日本大学4年 松本 彩
2006年12月8日18時頃
表参道(渋谷区神宮前1丁目)にて撮影
2006年12月8日18時頃
表参道(渋谷区神宮前1丁目)にて撮影
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