10．シナガワ"Ｅ"volution ―エグゼクティブタワーが照らし出す未来―

　夜の品川を照らす鮮やかな光。2002年4月、品川プリンスホテルにオープンしたエグゼクティブタワーである。このタワーは「観る・遊ぶ・癒す」空間を備え、品川にエンターテイメントの機能を付与した。2つの"Ｅ"(Executive，Entertainment)によって、この街は新たな進化(Evolution)の第一歩を踏み出した。
　進化はこの品川駅西口だけに留まらない。1992年に決定された都の再開発計画に基づいて、東口には超高層ビルが建ち並ぶようになっている。2003年秋には新幹線・品川新駅の完成を迎え、さらに羽田空港への／川崎・横浜方面 からのアクセスの利便性を生かした東京の「南の拠点」、神奈川のみならず西日本からの「玄関口」として、その重要性は高まっていくはずだ。エクゼクティブタワーの完成も、そんな将来を見据えたものである。
　進化はまだ始まったばかりだ。人々の多様なニーズに応え得る街を目指して、品川は着々とその姿を変えている。