15.ニコタマプロジェクト―広域拠点と狭域拠点の二重性―

1.
二子玉.jpg
 2011年3月、二子玉川駅東口に誕生した「二子玉川ライズショッピングセンター」は、ユニクロ、H&M、ダイソーなど低価格の店が多くある(写真1)。後藤ゼミが行った利用客31人へのアンケート調査では、40歳代以上が2割、写真に写るような子ども連れが6割を占めた。
 同駅西口にある玉川高島屋の本館と西館の間のタクシー乗り場(写真2)。西館には、ブルガリやプラダ、フェラガモなどの高級店がずらり。高島屋利用客29人への調査の結果、40歳代以上が6割と年配者が多く、タクシー利用者は高級住宅街から足を運ぶ女性が大半であった。
 駅の6km圏内には、田園調布、等々力、成城、自由が丘などの高級住宅街が分布しており、二子玉川はそれらのほぼ中心に位置する。それに対して、駅東口一帯で進行している大規模な再開発によって、比較的若い層を中心とする来住者が急増する中で、ライズが誕生し、その主たる顧客層が確実に厚みを増している。つまりニコタマは、より広域な中心地とより狭域な中心地という二重の拠点性を強めているのである。
2.
二子玉2.jpg
写真撮影者:1.日本大学2年 高野裕実 2.日本大学4年 田村彩香
1.2011年7月22日(日)13時15分 2.2011年9月14日(金)13時04分
1.二子玉川ライズショッピングセンター(東京都世田谷区玉川2丁目21-1) 2.玉川高島屋(東京都世田谷区玉川3丁目17-1)にて撮影

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東京都世田谷区玉川2丁目21-1
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東京都世田谷区玉川3丁目17-1

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