5.1年間で277万人!? ―国際観光都市とは名ばかりで…―

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 1869(明治2)年に日本で考案され、翌年に東京・日本橋で開業されてからしばらくの間、人力車は乗合馬車と共に乗り物の主流であった。初営業から126年たった1996年、浅草で観光用人力車が復活した。写真の「えびす屋」をはじめ、「時代屋」「岡崎屋」「松風」の4業者が約30台で操業している。参入当初は、「どうぞご自由に」という周囲の反応だったが、今ではすっかり定着し、時には外国人旅行者も利用する。江戸情緒を残す浅草に訪れる外国人は後を絶たない。だから車夫も英語でガイドできるよう訓練されている。
 とはいえ、1999年の1年間に東京を訪問した外国人旅行者は277万人にすぎず(国際観光振興会調べ)、香港の1,170万、ロンドンの1,146万、パリの1,035万、N.Y.の453万人に大きく水をあけられている(日本交通公社調べ)。物価が世界一高く、魅力的な観光資源に乏しい現状からすると、東京が世界中の観光客であふれることはないのかもしれない…。
写真原作者:日本大学3年 白木宏典
2001年7月14日(土)16時
台東区浅草にて撮影

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