8.まちにあふれる笑いと驚き ―管制大道芸人の可能性―

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 東京都は、2002年より審査に通ったアーティストに公共の空間を活動の場として認める「ヘブンアーティスト」制度を始めた。これまで道路交通法などで禁止されていた大道芸が、行政の許可を得ることで公に認められるようになったのだ。
 しかし、大道芸とは本来、何の束縛も受けず自由に芸を見せるものだ。東京都が許認可の権限を持って、アーティストを選別し、活動の場所と時間に制限を加えることに対して、「芸の持つ自由な表現を奪ってしまう」という批判の声も少なくない。
 ヘブンアーティストは現在210組。第3回審査では351組の応募があった。写真の“プロけん玉師”伊藤祐介さんのように、大道芸は未経験であったが、公共の場での表現に惹かれ、制度を利用して活動を始める人も大勢いる。
 ヘブンアーティスト制度は、大道芸を管制化した。拍手喝采を得ようと努力する芸人魂は、大道芸界を活性化させ、まちを活気づかせるのだろうか。
写真原作者:日本大学4年 藤田真也
2003年7月22日(火)12時30分頃
上野公園(台東区上野公園)にて撮影

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