29.超「マン喫」でおやすみ ―さらなる多様化の先にあるものは?―

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 2人の男性が椅子を使い、変な格好で寝ている。時計の針は午前4時。もちろん電車やバスは動いていない。棚を見るとマンガがずらり。そう、ここはマンガ喫茶(マン喫)なのである。最近のマン喫には、マンガ以外にもインターネットやTVゲームなど様々な設備が整っている。さらに、ゲラゲラ渋谷宇田川町店ではシャワーも設置された。タオル・歯ブラシ・シャンプー類も完備され、宿泊施設の機能まで備えている。
 マン喫は、終電を逃した人などが始発までの時間を潰すのによく利用される。繁華街に近く、24時間営業の店も多くあり(特に新宿・渋谷・池袋)、値段もカプセルホテルの4千円前後に対し千円程度ですみ、手頃で気軽に行けるからだ。私たちが深夜1時‐朝6時に観察したところ、4‐6時にかけて次第に寝る人が増え、写真のような光景が実際に数多く見られた。
 遊ぶも寝るも自由自在。マン喫は、睡眠を満喫することはできないまでも、゙マンガ喫茶゙の域をはるかに超え、更に進化し続けているのである。
写真原作者:日本大学4年 小林裕樹
2002年6月8日(土) 午前4時
豊島区池袋のマンガ喫茶店にて撮影

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