10.キオスク・ステーション ―情報貨物列車の停車駅―
写真に写っているのは、どこの駅でも見かけるごく普通の売店(キオスク)である。しかし、たかがキオスクと侮ってはいけない。その品ぞろえたるやちょっとしたコンビニ並なのである。いや、これほど多種類の新聞が並んでいるところは他にない、と言っても過言ではない。情報を満載した新聞が、毎日、早朝と午後に届けられ、店頭に並べられ、朝に夕に、多くの人々が次々に買っては、あわただしく満員電車にのみこまれていく。それが、大都市ではどの駅のホームでも見られる、日常の光景となっている。
キオスクは、新聞や雑誌といった活字媒体の情報が、新聞社や出版社から読者へと伝達される拠点(中継基地)であり、この各駅に張り巡らされた一大ネットワークから流れる情報の総量たるや、大規模書店の比ではない。
キオスクは、新聞や雑誌といった活字媒体の情報が、新聞社や出版社から読者へと伝達される拠点(中継基地)であり、この各駅に張り巡らされた一大ネットワークから流れる情報の総量たるや、大規模書店の比ではない。
写真原作者:法政大学3年 綾瀬裕美