4.都会人の止まり木 ―携帯片手に待ち時間も有効活用―

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 JR新宿駅東口。人々は、携帯電話を片手にガードレールに腰掛けている。私たちが今年9月から10月にここで待ち合わせ中の55名の人々を対象に行った「携帯電話の普及による待ち合わせ意識の変化に関する調査」では、48名が携帯電話を持ち、頻繁に連絡を取り合いながら平均して11分間待っている姿が浮かび上がった。携帯電話が普及したことで、時間に対するルーズな感覚が増長されることを危惧する人も12名いた。しかし、携帯電話の便利さを支持する人は41名を数え、時間を主体的に使えるようになったことを評価する意見が多かった。
 ちょっと休んで相手の顔を見つけたら、パッと飛び降りて街へと繰り出す。横一列カーブ沿いに人が連なっている様子は小鳥が枝に止まっているようで、ガードレールは都会人の「止まり木」と化している。
写真原作者:日本大学3年 竹下瑞枝
2001年6月20日(水)17時
JR新宿駅東口(新宿区新宿3丁目)にて撮影

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