18.Just "Cut" In Time ―コンピュータ管理の散髪工場―

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 「QBハウス」は、95年に理美容業界のカルテルが撤廃された翌年、東京・神田に1号店をオープン、同業組合の圧力に打ち勝って、現在は東京を中心に全国で100店舗近くを持つまでになった。フランチャイズ制の激安ヘアーカット専門店の草分けである。待ち時間の入り口でのランプ表示、料金のチケット制、作業工程の簡略化など、徹底した効率化で「10分1000円」のQB(クイック・ビューティ)サービスをつくりだした。QB(クォーターバック=司令塔)である本部は、オンラインで各支店の情報を集め、運営を管理している。トヨタ自動車が完成させた「JIT(ジャスト・イン・タイム)生産方式」が採られているのである。JITは、最終工程からその前工程へと生産指示情報を順次伝達し、全体の作業工程を徹底的に管理することで、目標までの時間短縮とムダの削減を可能にする。
 散髪もラインに乗せられ、効率性とコストで成果が計られるようになったのだ。
写真原作者:日本大学3年 斎藤文太
2001年6月29日(金)15時
西武池袋線・池袋駅構内(豊島区南池袋)にて撮影

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