6.Go for Drug ―渋谷センター街の甘い罠―

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 渋谷センター街の入口で、「合法ドラッグ」を販売する露店の様子である。私たちが2003年8月29日(金)19時-30日(土)2時までの7時間に渡って行った直接観察によると、この2店舗に立ち寄ったのは70人。実際に購入した30人のうち、10・20代が26人(87%)、23時以降の購入が20人(60%)を占めた。深夜の渋谷を彷徨う若者達が「カモ」になっている。露店で販売されるため、道行く人々は商品を眺めやすく、また「Legal DRUG」という看板が、薬物使用行為に合法(=Legal)性という免罪符を与えている。しかし、<合法>とは法規制が遅れているだけで、決して<安全>という意味ではない。
 若者を商売に利用しようと群がる人間達の誘惑。軽い気持ちが、いつの間にか社会の闇に手を染める結果となる。センター街には無数の甘い罠が仕掛けられ、「危うさ」と「無法性」が漂っている。気軽に試せるドラッグは、その一つにすぎない。
 気づいた時、君はすでに<合法>を超えた世界に足を踏み入れている!

写真原作者:慶応大学3年 大城敬矢
2003年7月7日(月)20時頃
渋谷センター街(渋谷区宇田川町)にて撮影

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