25.東京新聞 満天
一年中で星空が最も美しいこの季節、銀座の百貨店「和光」本館に狙いを定めた。
午前零時前から日が昇る前までの約六時間、ほぼ十秒間隔で露光した千八百九十一枚を合成すると満天の星々が夜空をぐるっと周回した。
時計塔の右側、三日月のように写っているのが北極星。世界大百科事典(平凡社)を開くと、中国では「天空の星座がこの星を中心として回転することから(中略)もっとも尊貴な星として崇拝されてきた」とある。厳しい世相をしばし忘れる冬の夜だった。
午前零時前から日が昇る前までの約六時間、ほぼ十秒間隔で露光した千八百九十一枚を合成すると満天の星々が夜空をぐるっと周回した。
時計塔の右側、三日月のように写っているのが北極星。世界大百科事典(平凡社)を開くと、中国では「天空の星座がこの星を中心として回転することから(中略)もっとも尊貴な星として崇拝されてきた」とある。厳しい世相をしばし忘れる冬の夜だった。
写真撮影者:笠原和則
掲載日:2009年1月13日
掲載日:2009年1月13日