35.本当の自分 ―自我の分裂を超えて―
「東京」の未来はどうなるのだろう。勿論、未来を担うのは私たち・・。
現代社会の複雑性の増大、情報洪水、モラトリアムの延長、価値観の多様化と揺れ、などによって私たちはますます自我を確立しにくくなり、状況や他者に身を委ねる風潮を強めている。そしてそれは、「身近な仲間集団やマスコミが提示する同時代の反応によって自分の方向を決定する」傾向(D.リースマン『孤独な群衆』)や、オウム真理教を初めとする新新宗教に顕著なように、「自分の自由を放棄し、カリスマ的指導者に頼ろう」とする動き(E.フロム『自由からの逃走』)となって表れる。
現代の若者は、「本当の自分」が自分でもよくわからなくなってしまっているのだ。
最初に(No.1で)問うた、「ここはどこ?」「私はだれ?」。最後に、もう一度問い直そう。この答えは、私たち一人びとりが見つけださねばならない。未来の「東京」と「東京人」のためにも・・・・。
現代社会の複雑性の増大、情報洪水、モラトリアムの延長、価値観の多様化と揺れ、などによって私たちはますます自我を確立しにくくなり、状況や他者に身を委ねる風潮を強めている。そしてそれは、「身近な仲間集団やマスコミが提示する同時代の反応によって自分の方向を決定する」傾向(D.リースマン『孤独な群衆』)や、オウム真理教を初めとする新新宗教に顕著なように、「自分の自由を放棄し、カリスマ的指導者に頼ろう」とする動き(E.フロム『自由からの逃走』)となって表れる。
現代の若者は、「本当の自分」が自分でもよくわからなくなってしまっているのだ。
最初に(No.1で)問うた、「ここはどこ?」「私はだれ?」。最後に、もう一度問い直そう。この答えは、私たち一人びとりが見つけださねばならない。未来の「東京」と「東京人」のためにも・・・・。
写真原作者:法政大学3年 木村学