1.1999年1月31日 ―元エースへの戦力外通告―

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 系列を越えた大型合併、不採算部門の大胆な整理、大幅な人員削減(首切り)。「生き残り」をかけての構造改革と再生・再建プロジェクト。体力増強、競争力アッ プ。合理化とリストラ(再構築)の嵐。経済・経営のグローバリゼーションと国際的な業界再編成。結果としての大量失業、多重債務に自己破産、中高年層の自殺の急増。--消費税率の上がった1997年4月以来の長引く不況の中で、今年ほどこれらの言葉が新聞やテレビの画面を飾った年はない。大学生の就職戦線も、バブル崩壊後の「超氷河期」を上回るほど厳しさを増している。 デパート業界も例外ではなく、店舗の閉鎖や縮小、業態転換など「血まみれの手術」が断行されている。三越も高島屋もそごうも・・・・。こうした中、老舗中の老舗・東急日本橋店(前身は1662年創業の白木屋)が、336年の歴史を閉じた。年が明けて間もない、寒い冬の出来事だった。
写真原作者:日本大学3年 君塚奈緒子
1999年7月13日(火)
中央区日本橋1丁目にて撮影

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