9.豊洲の過去と現在―寂れた工業地から爆発的人口急増地への転換―

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 江東区で26年ぶりの新設校として2007年に開校した豊洲北小学校。左側が、2009年竣工の44階の超高層マンション「ザ・豊洲タワー」である。共に豊洲3丁目にある。
豊洲は1920年代に埋め立てられ、石川島播磨重工業などの造船所や工場が立地する工業地であり続けた。1988年に地下鉄「豊洲」駅が開業した頃から人口が増え始めたが、1万人を突破したのは2006年のことだった。しかし、それ以降は「爆発的」に急増しており、2017年で34,369人となっている (各年とも1月1日現在の住民基本台帳人口)。
 2010年国勢調査によると、都心3区への通勤・通学率36%、大学・大学院卒業者率49%、専門・技術的職業+事務従事者の比率が56%となっており、いずれも江東区の平均を大幅に上回っている。他方で、マンション価格は中央区や品川区の湾岸部と比べやや低い。都心部に通う比較的高所得で若いファミリー世帯が押し寄せる要因となっている。
 ノーマンズランドの工業地は、急成長を遂げる新興の住宅地に変貌を遂げたのである。
写真撮影者:日本大学3年 毛森威
2017年7月19日(月)18時35分
スーパービバホーム豊洲店(江東区豊洲3丁目4-8)の屋上にて撮影

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