11.霊園前で一休み―TokyoのTAXI事情―

 青山公園(写真左手側)と青山霊園(右手側)に挟まれた片側3車線の広い道路の両脇に、タクシーがずらりと縦列駐車している。写真に写っているだけでも28台を数えるが、実際には4,50台が停まっている。青山公園前のタクシー調整待機所である。
 タクシー乗り場で客を拾う順番を待つ待機所と違って、ここではみなエンジンを切っている。休憩したり次の営業のために待機しているのだ。タクシー会社は、速やかな配車を実現するために各地に待機所を設けているが、これほど大規模な場所はない。
 (社)全国ハイヤー・タクシー連合会によれば、2017年3月末現在の全国のタクシーの車両数(個人タクシーを含む)は228,325台、東京都は45,337台で全国の19.9%を占める。タクシー利用者は特に都心部に多い。山の手線の内側のほぼど真ん中にあたるこの場所であれば、どこへでも迅速に行くことが可能である。静けさ漂うこの写真は、全国最大のタクシー激戦区でのタクシードライバーたちの激務のありようを透視している・・・。
写真撮影者:日本大学3年 毛森威
2017年7月23日(日)14時40分
青山公園前タクシー調整待機所(東京都港区南青山2丁目34)にて撮影

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