14.シン・歌舞伎町 ―破壊の象徴が創生する街―

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 真正面にそびえ立つ高さ130mの高層ビルは、実物大のゴジラが顔をのぞかせる商業複合施設「新宿東宝ビル」(2015年竣工)である。手前で雑多なネオンが輝く中央通りには、映画『シン・ゴジラ』公開を記念して2016年7月にゴジラロードという愛称が付けられた。
 2011年以降の東宝(株)によるコマ劇場跡の再開発に伴い、通りもきれいに整備された。10月8日(土)の午後7時?7時半、風俗店がひしめく一本隣の一番街(劇場通り)と中央通りで行った私たちの調査によると、30分間の人通りは一番街が1,674人、ゴジラロードが2,908人と2倍近い差があり、後者が主要動線となっていることが分かった。
 かつて東洋一の歓楽街と称された歌舞伎町だが、2005年に官民一体で取り組む「歌舞伎町ルネッサンス」が開始され、「風俗の街」を脱して「エンターテイメントシティ・歌舞伎町」の実現が目指されている。果たして、破壊の象徴であるゴジラが従来のイメージを打ち壊して、新しい歌舞伎町を創世することになるのだろうか。
写真撮影者:日本大学3年 桑原嵩
2016年7月27日(水)17時00分
ゴジラロード(東京都新宿区歌舞伎町1-17-13)にて撮影

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