1998年 ルーズソックスの美学
女子高生のあいだで流行したルーズソックス現象が、1998年には最盛期を迎える。ブレザーでもセーラー服でも膝上の丈のミニスカートに白のルーズソックスの定番。ちょっと太めで短い腿足でも細く長く見せる効果から生まれたと云われる。着用の際、長いソックスを織り込んで襞を作り、靴下が下がらぬようにソックタッチと呼ばれる固定用のノリで足に接着する。発祥地は仙台市説と水戸市説があるが定かではない。ほぼ全国的に普及を見た。さらにオシャレなファッションとしては、ユルイ形状の「スーパールーズソックス」やゴムを抜いた「ゴム抜きルーズソックス」が出回る。これは主に渋谷センター街を中心にはびこったガンクロの化粧をしたヤマンバと呼ばれる凝ったヘヤーとメイクの女の子たちの世界でのことだ。あまりカネをかけずに出来るチョット他とは差異化できるファッション。それがルーズソックスを産んだ。