ソシオフェスタ’13 4日目(午前)

ソシオフェスタ’13も4日目を迎えました。

「写真で語る東京の社会学」、これは一度見るだけでは十分に面白さが伝わらないところがあるかもしれません。何度も見返し、ようやく発見と理解が訪れるそんな側面があるのです。

だからこそ、どうすれば少しでも伝わりやすくなるのか、ゼミ生一同試行錯誤を重ねました。
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こちらの並び順、過去作との配置、写真の色合い等、様々なことに配慮しながら会場デザインを行いました。
お陰で、「見やすい」「おしゃれだ」といった声を頂くことが出来、とても嬉しい限りです。

さて、今日は来場者のかたとのお話をひとつ、
その方は40〜50代くらいの男性で、アンケートをお渡しする時に少しお話をしました。
本展覧会に初めて来られたというその男性、ご自身が普段生活されている範囲に作品スポットがあることにとても感動されていました。
市谷の釣堀、西台アパート(過去作品)、皇居周辺といった場所にいろんな物語が隠れており、テレビでよくある街歩き番組とは比べ物にならないくらい面白いと。

私たちは現地に赴き、写真の中に見える面白さを調査・研究するわけですが、もちろん上手くいかないことも多々あります。インタビュー調査の際に無視されるなんてことは茶飯事ですし、時にはお叱りを受けることもあります。でも、そうやって体当たりしていくからこそ、本当に価値のある声や背景を理解することが出来ると思うのです。

その男性は、現地調査の難しさを何度も言われ、学生でここまでやっていること自体が素晴らしいと褒めていただきました。さらに、自らの知見、もっというと東京という土地の見方が広がったという言葉を頂き、非常に嬉しかったです。

わたし自身、そういった来場者の方々の声というものがものすごく励みになります。
この展覧会を通して、まさに「東京の新しい見方」を発掘して帰っていただければと思っています。
文責:松尾修治(2013年度4年ゼミ生)

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