11月2日 後期キャプション班 最終案の報告・検討会 (前半)

今日はいよいよ最終案提出の日です。
その前に試験的にやってみることになった「昨日の日経」です。
担当は3年井野君と4年新井さんでした。
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円高になった仕組みを解説する井野君

まず井野君は日銀の円高介入についての記事を複数の記事に絡めて発表してくれました。
先生からはどうしてここまで円が上昇したのか、誰によって起こされたことなのか説明がありました。
ただ単にアメリカの信用不安やギリシャの財政危機により日本の円が消去法で選ばれて買われている
構図がありましたが、世界の数千人によって株価や為替を操作しておりそれに一国が張り合うのは難し
いのかなと思いました。そこから日本の国債は日本国内で保有されることが多い、それにギリシャ
国債のようなものは自国以外もしくは周辺国やEU域内で保有したため影響がEUだけでなくアメリカ遠くは
日本にも飛び火したのだと話が展開しました。このような危機が起きれば必ず世界全体に波及することが
今回の事態で再び露呈してしまった点。またこういう時ですらビジネスチャンスと見て商機を虎視眈々と
狙う人がたくさんいることがわかりました。
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新井さんの説明を聞く後藤先生

続いて新井さんはSNSの会社であるGREEが急成長して莫大な利益を出していることをテーマに事業説明をして、
ゲームの多くがお金を使わせようとする落とし穴があると指摘して、ここを退会するときに非常に面倒な手続
きがあることを発表してもらいました。そして人気の陰にそういう事情を抱えており、これからも利益をあげて
いくだろうと予測を立てていました。先生からは「その日の紙面にモバゲーを運営しているDeNAの記事にも触れる
べきであり、それが関連しているなら複数の記事を使わないと昨日の日経にして深読みの意味がないのではないか」
と指摘がありました。また質問する側も質問の内容が問われてくるからよく新聞をチェックすること。
なぜGREEは儲かっているのか?主な対象は10代から20代であるならゼミ生やその周辺で利用したことがあるか確認を取ったところ、無料のところまでで有料になると手が出なかったり、そのほかのSNSのサービスを受けているからわざわざやらないという意見が出ました。ただこの企業はお金持ちを相手にしないで商売をするので単価の安いものを多く売る薄利多売の路線で、これからも成長するのではないかという声が聞こえました。
いずれにせよ従来の日経のコーナーから脱却して新しい門出を迎えることでこれまで以上に議論を深めていかなければいけないですね。

さて最終案の報告に入りましょう
今日でボツになる作品が決まります。とりあえず全作品に目を通す作業。 どう変わっているのでしょうか。
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ゼミ生の視線を集めていた後藤先生

先生からは「残念ながら前回と水準が変わっていない、写真の言及だけに終始している、社会学がない」と手厳しい言葉が並びました。そこで全部を残すことはできないので全部の中から最大3分の2を残すことができる。しかし多く残すというのは負担が増えることを意味する。
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苦悩という言葉がぴっったりな矢崎さん

4か月調べてきてそれぞれ思い入れの強い作品が切られていくのを目の前にすると簡単に切り捨てることができない。でもゼミ生の負担が増えてしまう。この複雑な気持ちを天秤にかけながら休憩を迎えました。
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積極的に発言する與那覇くん

授業再開して、いくつかの作品に関しては班の中の意見を聞きながら拾えるのものは生かし、できなさそうなものは切っていく結論に至りました。 これが吉と出るか凶と出るか?!
文責:渡辺健介(2011年度3年ゼミ生)

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