5月14日(後半)データ収集・分析課題実習 発表!

まず前半で疑問に挙がった『ソーシャル・インクルージョン』という単語について3班より説明がありました。

つづいて、後半は4班と5班の発表。
●4班の発表●
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→4班はパワーポイントを用いて、場所として丸の内を取り上げ、以下の4班独自の6つの定義に基づいての発表でした。

<4班のUD定義>
?公共空間
?記号化
?使いやすさ
?バリアフリー
?訪れる人に対するもてなし
?単純明快

<4班が見つけたUD>
・QRコード
・幅の広い道路
・新丸ビルの休憩スペース
・和田倉噴水公園
・新丸ビルの化粧室の案内板
・電車の路線案内
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→蝶をかたどった花に囲まれた椅子は、ユニバーサルデザインか?
2003年に丸の内で行われたカウパレードのように、遊びに来た人を楽しませるもの。この場合、座って写真を撮りたい!と思わせる遊び心がある。

・『おもてなし』と『おもいやり』としてのUDは、どう違うのか?
・同じ丸の内を取り上げた3班との違い。(観点や対象など)
・歩道と車道を分けた道路→分けることによって新たな境界線(バリア)を生んでいるのでは?

☆特定の人たちのために設けられたものが、他の人たちにはバリアになっていることもある。(→ユニバーサルではない!)

●5班の発表●
5班もパワーポイントを用いて、場所はメンバーそれぞれが行きたいところへ行き、写真を『場所』と『物』という2つのカテゴリーに分けて比較するという発表形式でした。

<5班のUD定義>
?地域性
?必要性
?多様性

<5班が見つけたUD>
・商店街?高円寺・松陰神社前?
・トイレ?豊洲の子供用トイレ・成田空港の多機能トイレ・梅ヶ丘駅構内?
・案内板?東京ドームシティの鉛筆型標識・東京ミッドタウンのタッチパネル式案内板?
・銀座松屋のユニバーサルスクエア(ユニバーサル商品を取り扱っている)

・なぜ鉛筆なのか?これが手だったら?→明確な色分けによって視認性が高まる。
・日本語だけではなく、英語&中国語&韓国語という3ヶ国語にも対応している。→3ヶ国だけでは、ユニバーサルではない?商業的戦略?

☆実際7原則すべてに該当するデザインは不可能なのでは?しかし組み合わせによって成り立つこと。

●データ収集・分析の課題を終えて●
すべての班の発表が終わってから、後藤先生より、ほとんどの班が『演繹法』ではなく『帰納法』を用いていたことが特徴的だと言われました。帰納法によって、各班ごとのUDの概念に相違が生まれたことが分かりました。
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→演繹法と帰納法を説明する後藤先生。

また先生より『万人に普遍的で価値のある、もっともUDらしいUD』の例として、『世界遺産(自然遺産ではなく、文化遺産)』が挙げられました。
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→最後は、ゼミの基本方針にも掲げられている『有言実行』についてのおはなし。
時間厳守!(>_<)

これにて2007年度ゼミ活動の第一弾ともいえる『ユニバーサルデザイン』は終了です!発表日はレポート2本の提出日とも重なり最後は大変でしたが、みなさんお疲れさまでした?♪

文責:森明霞(2007年度3年ゼミ生)

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