ゼミ合宿(日大文理学部山中湖セミナーハウス、3泊4日):2日目

文字通り、バケツをひっくり返したような空模様。
 この合宿には魔物が潜んでいる。
 そんな言葉が頭を過ぎる。

 
 目覚めれば横にはゼミ生の顔。
 普段の授業では見られない(見せてはいけない)寝顔達。
 それぞれの家庭での生活を垣間見られるその瞬間。
 「共同生活」という醍醐味。
 
 
 朝食は食べておかないと事実上キツイので、朝食の習慣をもはや失った者も栄養を胃に流し込む。
 どこまでもヤル気を見せ付けてくれる。
 何気ない所にもこうした努力は潜んでいる。
 拍手。
 

 この日の大半を使い、昨日の続きである作品の絞り込みを決行。
 今年は(も)どうやら問題児揃いのご様子。
 ゼミ生の好みも窺い知ることが出来る。

 「なるほど、彼女こういうタイプは駄目なんだ。」
 「○○君ったら、よっぽどアレが気に入ったのね。」
 

 手のかかる子ほど可愛いとはよく言ったものである。



 苦労して作品を絞り込んだ後は、事前に組んでおいたキャプション班(*4)ごとに分かれて、どの作品をGETするか秘密の作戦会議。
 今、巷で流行している「談合」もここでは無意味と化す。
 後の4ヶ月を左右する大事な局面だけに、寝不足の目を更に血走らせた輩が続出。


 情けを捨てた、表出する人間の本性。
 期待と現実の重すぎる差に圧せられる者。
 司会・進行が楽しそうな教授。
 繰り出される高速の拳。
 爆発する歓声。
 消沈する喚声。
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↑ これが高速の拳(笑)自分がやりたい作品をgetすべく皆必死なのです。
  みよ!この筋肉の張った腕!!
 
 
 血で血を洗う弱肉強食もようやく終焉を迎えた。


 「夏草や 兵どもが 夢のあと」 松尾芭蕉



 再び寝巻き・素っぴんと化したゼミ生達がそのキャプション班別会議を終えたのは、この日も魔法が解ける時間帯となった(*5)。
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↑4女の乙女たちの爆笑
 最前列は皆のアイドル川崎クンです



 *4 異色の組み合わせが多数誕生。今後の数ヶ月をきっと凄いものに変えていってくれること請け合い。
 *5 魔法が解けてももろともしないのが後ゼミ生。この夜に一皮剥けた者も何人か出現した。
文責:原田健一(2005年度4ゼミ生)

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