11.皇居前の空間再構築 ―ここにも規制緩和の波?―(2001年度作品)

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 美しく整備された皇居外苑。その向こうにあるのは丸の内・大手町のオフィスビル群である。右端に、一際ノッポなビルが一つ。2002年竣工予定の三菱地所の丸ビルである。丸ビル(丸の内ビルヂング)といえば、1923年に皇居から東京駅へ向かう行幸通りの右端に建てられ(高さ31mの東洋一の大ビルと称された)、1997年に取り壊されるまで、丸の内のビル群のシンボル的な存在であった。そのビルが、高さ179mの超高層ビルとして生まれ変わろうとしている。でも、不思議だ。日本経済の一大中心地であるのに、これまで超高層のスカイラインが形成されなかったのは何故か? それは言うまでもない、皇居の存在である。「皇居を見下ろすのは畏れ多い」という「宮城崇敬」の観念が、戦後もずっと丸の内の空間形成を規制し続けてきたのだ。その呪縛から解き放たれるかのように、皇居の正面に位置する丸の内に、今後150mを越える超高層ビルが次々と建っていく。
(主要参考文献『都心再構築の試み-丸の内再開発の徹底解明』建築資料研究社, 2001年)

写真原作者:日本大学3年 荒井剛
2001年7月19日(木) 15時頃
皇居外苑(千代田区皇居外苑)にて撮影

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