20.上野駅発0時0分取手行 ―「東京」の超広域化の果てに―

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 年々、肥大化し続ける「東京」。人々の生活圏は都心を離れ、郊外へ郊外へと果てしなく広がる。1960年代後半頃より、「東京」は、東京都に埼玉・千葉・神奈川の3県、それに茨木県の南部までを含めた一都数県にわたる超広域化を押し進めている。都心に通う企業戦士たちは、遠距離通勤の上に、サービス残業や接待といった“時間外労働”によって、帰宅時間が深夜となる日も多い。
 写真は、JR上野駅。0時を過ぎても、人気は絶えない。残り少なくなった電車に乗り遅れまいと、階段を走り降りている。日づけの変わる時刻に、24時間を越えて一日を演ずる彼らは、どんな思いを抱いているのか。
 常磐線快速、上野発取手行の最終電車は0時23分発、取手に着くのは1時5分である・・・。
写真原作者:法政大学3年 遊佐敏行

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