7.信濃町と創価学会 ―赤・青・黄色の花畑―

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 軒先に三色旗をはためかせた店が建ち並び、お洒落な婦人たちが買い物を楽しんでいる。
 ここは創価学会の総本山、信濃町。本部や会館、聖教新聞社等の学会関連施設が大半を占有し(池田名誉会長の私邸もある)、商店は「巡礼」に訪れた学会員を相手に商売する。
 創価学会が西神田から信濃町に本部を移したのは1953年。学会員の多くは、夢を抱きながら学歴もお金も後ろ盾も持たずに身体一つで都会へ出てきた人々だった。彼ら/彼女らは、人間革命と現世利益を説く創価学会に結集し、その後の巨大教団化を下支えした。
 豊かさを手に入れた今でも、彼ら/彼女らの拠り所は学会員としてのアイデンティティ、平和・希望・勝利を表す三色旗が相互を媒介する。部外者には何のメッセージ性もないこの三色の花は、沢山のミツバチ達を吸い寄せ、巡り巡って学会に甘い蜜を集めるシステムの鍵をも握っている。つまり、三色旗こそが学会員を堅く結びつけ、現世利益をもたらす「メディア」として機能しているのである。
 
<写真撮影者:社会学科3年 坂田聡>
2005年7月7日(木)14時半頃
新宿区信濃町にて撮影

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