5.さよならホコ天 ―ストリート・パフォーマンスの幕引き―

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 日本における歩行者天国の嚆矢は横浜・伊勢佐木町で、1929(S4)年のことだった。都内では、美濃部都政下の1970年8月2日(日)にスタートした銀座・新宿・浅草・渋谷が最初であった。原宿では歩行者天国の最盛期にあたる1977年に始まったが、80年代以降、交通渋滞の悪化などを理由に廃止する所が目立つようになっていった。そんな中、若者の聖地・原宿では、青空ディスコ、竹の子族、パンク族、ロックンロール族などなどの新しい風俗が次々に生み出され、いつの頃からか「ホコ天」と愛称されるようになった。しかし、その「ホコ天」も、1998年6月28日(日)を最後に幕を降ろした(JR原宿駅から青山通りまでの表参道・約1100mは試験的に中止、代々木公園に延びる放射23号線・約900mは正式に廃止された)。ストリート・パフォーマンスの主舞台となった「ホコ天」の最後。心象風景に留めるために、しっかり焼き付けておこう・・・。
写真原作者:法政大学3年 鈴木威朗
1998年6月21日(日)
原宿・表参道の歩行者天国にて撮影

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